ホテルが名建築を救う
こんにちは
猫好き父さんです
名建築だけでなく
横浜という都市がもつ
ポテンシャルにも
かけているんですね
画像は公式からの引用です
内容
今、全国各地で昭和の名建築が次々に解体されている。そんななか、横浜市にある戦後モダニズム建築の傑作とも称される「旧横浜市庁舎」を改築したホテル「OMO7横浜」が4月21日に誕生した。運営を手掛けるのは星野リゾート。目指していたのは、歴史的な建築物を核に、知られざる古き良き横浜の魅力を掘り起こすことで、新旧を融合させたホテルだ。「解体か、保存か」ではなく、名建築を「生かして稼ぐ」という新たな挑戦を追った。
出演者
【案内人】長谷川博己 【ナレーター】田中哲司
音楽
【テーマ曲】「永久の記憶」新井誠志
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/ ◆公式X @gaia_no_yoake https://x.com/gaia_no_yoake
OMO7横浜 by 星野リゾート
「OMO7横浜 by 星野リゾート」におけるインテリアの秘密は、まさに「村野藤吾の魂を、現代の遊び心でリチャージする」という徹底したこだわりにあります。
単に古いものを残すだけでなく、驚くほど細やかなプロフェッショナルな再利用が随所に施されています。その「秘密」をいくつかのポイントで紐解きます。
1. 記憶を色に託す「レガシーカラー」
客室や館内で印象的に使われている赤・青・緑の3色には、旧市庁舎時代の役割が封じ込められています。
赤(旧議長室): 重厚な議長室の絨毯に使われていた色。
青(磁器質タイル): 市庁舎内を彩っていた、艶のある美しいタイルの色。
緑(旧市会本会議場): 議員席の椅子や絨毯に使われていた、落ち着きのある色。
これらの色を客室のテーマカラーとして展開することで、部屋ごとに異なるインテリジェンスな歴史を体感できるようになっています。
2. 「手すりの名手」へのオマージュ
村野藤吾は、階段の手すりの美しさに異常なほど情熱を注いだことで知られています。
3. 家具と建具のトランスフォーメーション
本来なら廃棄されてしまうような小さなパーツまで、見事に再利用されています。
議員席の椅子: 旧本会議場で使われていた繊細なカーブを持つ椅子は、脚の部分や張地を新しくし、ロビー(OMOベース)のラウンジチェアとして「第2の人生」を歩んでいます。
ドアハンドルと時計: 村野氏がこだわって設計したオリジナルのドアハンドルや、市民広間で時を刻んでいた大時計も現役で活躍しています。
数字のデザイン: 客室番号などのフォントには、村野氏がデザインした独特な数字を継承。当時存在しなかった「0」や「9」は、村野氏とゆかりのあるデザイナーが新たに描き起こすという、インテリジェンスな共同作業が行われました。
4. アートとして蘇る「泰山タイル」
旧市長室などのエントランスを飾っていた彫刻家・辻晉堂氏によるタイルレリーフ「海・波・船」は、元の場所から動かさずに保存されています。
💡 結論
「OMO7横浜」のインテリアは、「失われゆく歴史的ディテールを、現代のホテルという翼に乗せて、再び輝かせるためのプロフェッショナルな救出劇」の結晶です。
村野藤吾が込めた「市民に開かれた空間」という願いが、星野リゾートの手によって、旅人と街を繋ぐリチャージな場所へと生まれ変わっています。
村野藤吾(むらの・とうご、1891-1984)は、日本の近代建築史において、どの流派にも属さない独自の美学を貫いたプロフェッショナルな建築家です。
93歳で亡くなる直前まで現役として製図板に向かい続けたその生涯は、まさに建築に捧げられたものでした。彼が「建築界の巨匠」と呼ばれる所以を、インテリジェンスな視点で紐解きます。
1. 「人の手」の温もりを宿すデザイン
村野藤吾の最大の特徴は、当時主流だった「直線的で無機質なモダニズム」とは一線を画す、有機的で柔らかな曲線にあります。
2. 時代を象徴する代表作
彼の作品は、公共建築から商業施設、そしてラグジュアリーなホテルまで多岐にわたります。
世界平和記念聖堂(広島):
戦後の復興を象徴する傑作です。手焼きのレンガを積み上げた外壁や、繊細なステンドグラスが、深い祈りの空間を演出しています。
日生劇場(東京):
「劇場の魔術師」と呼ばれた村野の真骨頂です。2万枚ものアコヤ貝を貼り付けた天井や、うねるような曲面の壁は、観客を日常から一気にトランスフォーメーションさせる幻想的な美しさを放っています。
旧横浜市庁舎(現在のOMO7横浜):
先ほどもお話しした通り、端正なオフィスビルの中に、村野らしい優美なディテールが隠された名建築です。
3. ホテル建築への深い造詣
村野藤吾は「ホテルの村野」とも呼ばれるほど、数多くの名門ホテルの設計を手掛けました。
4. 建築家としての哲学:裏方への徹し方
彼は自分自身の個性を押し出すことよりも、その建物を使う人や、その場所の歴史に寄り添うことを優先しました。
💡 結論
村野藤吾は、「冷たい鉄とコンクリートの時代にあって、人間の五感に響く『柔らかさ』と『情緒』を建築に吹き込み続けた詩人」です。
「何が起きるかわからない時代」だからこそ、彼の建築が持つ「包み込まれるような安心感」や「手すりの優しい曲線」は、訪れる人の心を静かにリチャージし、次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれるのかもしれません。
ホテルが名建築を救う
名建築が持つ歴史という「翼」を活かし、現代のラグジュアリーな空間へとトランスフォーメーションさせた事例は、国内外にいくつか存在します。
歴史的な重厚さと、ホテルとしてのプロフェッショナルな快適さが融合した、非常にインテリジェンスな宿泊体験ができる代表例をご紹介します。
「旧横浜市庁舎」と同様に、重要文化財を再生させた日本の代表格です。
2. 奈良ホテル(奈良県・奈良公園内)
「西の貴賓室」と称され、明治・大正の社交界を支えた名建築です。
3. THE HOTEL SHINSHIN KAIKAN(京都府・中京区)
かつての「毎日新聞社京都支局」をリノベーションした、非常にユニークなホテルです。
4. 海外の事例:アマン カナレ(イタリア・ヴェネツィア)
世界的に見ても、名建築のホテル化におけるプロフェッショナルな極致の一つです。
💡 結論
これらのホテルに共通しているのは、「過去の優れた意匠を単なる飾りとしてではなく、宿泊者がその歴史に深く浸るための装置として機能させている」点です。
「OMO7横浜」のように、村野藤吾の建築に込められた哲学を読み解きながら滞在することは、日常を離れて自身の感性をリチャージする、何より贅沢な時間となるでしょう。
名建築ホテルを味わう「プロフェッショナルな視点」
名建築ホテルをより深く楽しむためのインテリジェンスな視点と、地元・北海道で歴史の翼を感じられる宿泊施設についてご紹介します。
1. 名建築ホテルを味わう「プロフェッショナルな視点」
歴史的建造物に泊まる際、以下の細部に注目すると、当時の職人や設計者の執念とも言えるこだわりが見えてきます。
「建具」のディテール:
蝶番(ちょうつがい)やドアノブ、窓のクレセント錠などは、現代の既製品にはない重厚感があります。特に村野藤吾や辰野金吾といった巨匠たちは、こうした小さなパーツまでオリジナルで設計することが多く、手に触れた時の質感にまでインテリジェンスな計算が働いています。
「床」のトランスフォーメーション:
古い寄せ木細工(パーケット)の床や、磨き上げられた大理石。歩くたびに微かに響く木の音は、何十年、何百年という歳月が作り出した「歴史の足音」です。
「光」の演出:
当時のガラスは厚みが不均一で、外の景色がわずかに歪んで見えることがあります(大正ガラスなど)。その揺らぎが、現代のLED照明ではなく、復刻された白熱灯色の明かりと混ざり合うことで、最高にリチャージな雰囲気を醸し出します。
2. 北海道で歴史を継承する宿泊施設
北海道にも、開拓の歴史や産業の記憶をトランスフォーメーションさせた素晴らしい宿泊体験があります。
ポルトムインターナショナル北海道(新千歳空港):
建築そのものが古いわけではありませんが、館内に北斎の版画や、江戸・明治期の美術品を贅沢に配しており、西周が生きた時代の日本の美学を現代の快適さの中で再認識できる、非常にインテリジェンスな空間です。
UNWIND HOTEL & BAR 小樽:
1931年(昭和6年)に建築された「旧越中屋ホテル」を活用しています。戦時中は将校クラブとして使われたこともある歴史的建造物で、アールデコ様式の意匠を残したまま、現代的なライフスタイルホテルへと生まれ変わりました。
ニセコ・五色温泉旅館:
建築美とは少しベクトルが異なりますが、開拓時代から続く湯治場の文化を色濃く残しています。厳しい自然環境の中で、木造の建物が雪の重みに耐えながら刻んできた時間は、まさにプロフェッショナルな北海道の記憶です。
3. 歴史的建造物を守る「保存と活用のバランス」
こうしたホテルの裏側には、常に「保存か、解体か」という葛藤があります。
💡 結論
名建築に泊まるということは、「過去の設計者が未来(現代の私たち)へ向けて放ったメッセージを、その肌で受け取るインテリジェンスな対話」です。
十勝の豊かな自然の中で wildlife を観察する時のように、建物の細部に宿る「生命力」を探してみるのも、また一興かもしれません。
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