日本の一流ホテルでは、主にシモンズ(Simmons)、シーリー(Sealy)、サータ(Serta)、そして日本の老舗である日本ベッドなどが採用されることが多く、それぞれに特徴があります。
ここでは、高級ホテルによく採用されるベッドメーカーと、グレードごとのベッドの特徴について解説します。
🛌 主な採用ベッドメーカーと特徴
日本の高級ホテルで特に採用実績が多いのは、以下のブランドです。
| メーカー名 | 特徴 | 採用ホテル例 |
| シモンズ (Simmons) | * **ポケットコイルの先駆者。*独立したポケットコイルが体の凹凸に合わせてきめ細かくフィットし、体圧を分散する。 **「世界のベッド」*として、耐久性と寝心地の良さで信頼性が高い。 振動が伝わりにくいため、隣の人の寝返りの影響を受けにくい。 | 帝国ホテル 東京(特別階)、ウェスティンホテルなど |
| シーリー (Sealy) | * 整形外科医と連携した研究を重ね、理想的な寝姿勢を追求。* ポスチャーテックコイルなど独自の技術で、体の部位に応じて適切な反発力を提供。* ふんわりと柔らかい寝心地が特徴のモデルが多く、リッツ・カールトンなど外資系ホテルに採用多数。 | ザ・リッツ・カールトン、ヒルトン、シェラトンなど |
| サータ (Serta) | * アメリカで高いシェアを誇るブランド。**「より快適な眠りと健康の追及」*がコンセプト。 **難燃素材「ファイヤーブロッカー」*を標準装備するなど、安全性も重視。 樽型ポケットコイルなどを組み合わせて、安定感とフィット感を両立。 | 高級スイートルーム、ヒルトンホテルなど |
| 日本ベッド (Nihon Bed) | * 日本で最も歴史のある老舗メーカーで、皇室や迎賓館への納品実績もある。* 日本人向けの体型や気候に合わせたベッド作りを追求。* **「シルキーポケットマットレス」**が代表的で、きめ細かく体を支え、絹のような寝心地。 | ホテルニューオータニ、帝国ホテル、ホテルオークラなど「御三家」 |
✨ 部屋グレードによるベッドの特徴
高級ホテルでは、宿泊料金や部屋のグレード(デラックス、スイート、クラブフロアなど)が上がるにつれて、ベッドにも以下のような工夫が施されます。
| グレード・タイプ | ベッドの特徴と要求される要素 |
| デラックス・レギュラー客室 | * 高い耐久性と普遍的な寝心地: 老若男女、様々なゲストが快適に眠れるよう、「硬すぎず、柔らかすぎない」標準的な寝心地が求められる。* 耐久性: 過酷な使用環境に耐えうる耐久性の高いコントラクト(ホテル)仕様のマットレスが採用される。* サイズ: ツインルームでは通常サイズよりも大きめのワイドサイズ(例:幅120cm以上)が基本となる。 |
| スイート・クラブルーム | * 最高品質の素材と極上の寝心地: レギュラー客室よりもワンランク上の、メーカーの最上級モデルやホテル専用のカスタムモデルが採用されることが多い。* ピロートップ/ユーロトップ: マットレスの表面に柔らかいクッション層(ピロートップやユーロトップ)が追加され、身体を優しく包み込むようなソフトでボリューム感のある寝心地が追求される。* 広さ: キングサイズなど、より大きなサイズが採用される。 |
| ホテルオリジナルブランド | * ブランド体験の提供: 独自の寝具ブランド(例:帝国ホテルの「スリープワークス」)を開発し、オリジナルのマットレスやリネンを提供することで、そのホテルでしか味わえない快眠体験を追求する。* 自宅への販売: ゲストが自宅でもその寝心地を楽しめるよう、通信販売されることもある。 |
【特筆すべきホテルの例】