日光金谷ホテルにある葵の御紋(三つ葉葵)が入った擬宝珠(ぎぼし)ランプについて。これは、日光金谷ホテルを象徴する、非常に特徴的で歴史的な調度品の一つです。
葵の紋入り擬宝珠ランプとは
このランプは、日光金谷ホテルの本館、特にメインダイニングルーム「金谷ホテル歴史館」(旧:メインダイニングルーム、現在のTHE DINING ROOM)に設置されています。
- 形状: 寺社仏閣の橋の欄干などに見られる、上部が宝珠(玉ねぎ型)になった装飾「擬宝珠」を模したデザインのランプです。
- 特徴: その擬宝珠の形状の部分に、徳川家の家紋である「三つ葉葵(みつばあおい)の御紋」がデザインされています。
- 設置場所: 特に目を引くのは、メインダイニングルームの天井から吊り下げられた大型のシャンデリアや、壁面に取り付けられたブラケットライトの一部として組み込まれている点です。
葵の紋が使用されている理由・背景
この葵の紋入りの擬宝珠ランプは、日光金谷ホテルが単なる宿泊施設ではなく、日光東照宮との深いつながり、そして日本の歴史と文化を象徴する存在であることを示しています。
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日光東照宮との歴史的つながり:
- 日光金谷ホテルの創業は1873年(明治6年)ですが、そのルーツは1871年(明治4年)に、東照宮の楽師であった金谷善一郎が、外国人観光客のための宿泊施設「金谷カテッジイン」を開業したことに遡ります。
- 東照宮の楽師であったという背景からも、東照宮、ひいては徳川家との縁が深く、その歴史を尊重する意味合いで葵の御紋がデザインに取り入れられたと考えられます。
- 日光東照宮は、徳川家康を祀る神社であり、葵の御紋はその象徴です。ホテルが東照宮のほど近くに位置し、その精神性や歴史を受け継ぐ存在であることを示唆しています。
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日本の伝統と格式の象徴:
- 擬宝珠は、本来、神聖な場所や重要な建築物に使われる装飾であり、葵の御紋と組み合わせることで、ホテルの持つ格式と日本の伝統美を強く表現しています。
- 外国人観光客を主な顧客としていた金谷ホテルにとって、日本の歴史や文化を視覚的に伝えるシンボルとしても機能していました。
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クラシックホテルとしてのこだわり:
- 金谷ホテルが単なる洋風ホテルではなく、日本の風土や歴史を深く取り入れた「和洋折衷」のクラシックホテルであることの象徴でもあります。細部に至るまで、その思想が貫かれています。
この葵の紋入りの擬宝珠ランプは、メインダイニングルームを訪れた際にぜひ注目していただきたい調度品の一つです。単なる装飾ではなく、日光金谷ホテルの持つ歴史と格式、そして日本の文化への敬意が込められた、物語性のある照明と言えるでしょう。